コラム

2024/02/07 コラム

犯罪被害者支援全国経験交流集会

1月26日に沖縄県の那覇市で開催された犯罪被害者支援全国経験交流集会に参加してきました。

犯罪被害者支援全国経験交流集会は、日本弁護士連合会とその年の開催地の弁護士会の主催により、毎年度1回開催されているものです。
犯罪被害者支援に取り組む日本全国の弁護士が集まって、経験や知見を共有し、より充実した犯罪被害者支援を実現することを目指しています。
私は、コロナ禍以降、オンラインでの参加が続いていましたが、今回は久しぶりに那覇の会場まで行って参加してきました。
札幌では1月24日から暴風雪に見舞われ、無事にたどり着けるか心配しましたが、自宅を出てから14時間かけて、深夜0時に何とか那覇市内のホテルに到着することができました・・・。

さて、今回の経験交流集会のテーマは、被害者に対する二次被害の予防でした。
東京都池袋で起きた自動車の暴走事故により、配偶者とお子様を亡くされた松永拓也さんと、松永さんの配偶者のお父様である上原義教さんが、被害者遺族が直面した二次被害の実態についてお話ししてくださいました。
特に社会の耳目を集める事件において、被害者がSNS等で誹謗中傷を受けるという事態はしばしば見受けられるところです。
根拠のない誹謗中傷は無視したほうがよいという意見もありますが、松永さんからは、SNS時代においては、間違った情報がいつまでも残り、拡散され、それを事実と受け止める人が増えていくので、ただ無視すればよいというわけにもいかないという趣旨のお話があり、非常に考えさせられました。

沖縄弁護士会の弁護士からの事例報告も、在日米軍基地を抱える沖縄の特性を踏まえた内容であり、北海道で活動するに当たってはまったく意識することのなかった問題点に気づかされました(デリケートな内容の事例報告でしたので、あえて詳細は記載しません)。

精神科医の先生の報告、パネルディスカッションと盛りだくさんな内容であり、二次被害のない社会の実現に向けて、北海道でもより一層、犯罪被害者支援の取組みを強化していかなければならないと決意を新たにしました。

経験交流集会の後は、全国の弁護士が集っての懇親会もあり、楽しい夜を過ごさせていただきました。
沖縄と言えば締めステーキというイメージもあり、最後はステーキ店に足を運んでみましたが、ひっきりなしにお客さんが来店する様子に驚かされました。
色々な面で札幌との文化の違いも感じさせられた出張となりました。

Copyright © 弁護士 佐藤 敬治(札幌双葉法律事務所 所属)